イーラーニング研究所はICT教育で学習の質が向上すると考えているのだろうか?

ICT教育の重要性はイーラーニング研究所に限らず誰もが重要と考えていることでしょう。

しかしICT教育で得られる恩恵は多くの人が意見を分けさせています。イーラーニング研究所のアンケートにおいてそれは如実に分かれています。

ICT教育

https://x.com/e_ll_official/status/1897965453664043480

イーラーニング研究所のアンケートで「ICT教育は学習の質を向上させると思いますか?」と意見を求められましたが、実に43.8%の人が「どちらでもない」と答えました。

この中立的な意見は「ICT教育」について内容が分からないから中立にしたのではなく、内容を理解した上で「質の向上は関係ない」と回答したと私は解釈しました。

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私が考えるに「ICT教育」の最大の強みはスピードです。今まで分からないことがあれば電車に3時間乗って図書館まで足を運んでいましたが、今やスマホから簡単に必要な情報を探し当てることが出来るようになりました。ユビキタス社会(死語)です。

「ICT教育」が進んだことで紙の辞書が滅びつつあります。最早、紙の辞書はカンニング防止として試験最中にだけ使うツールと化しているのが現状です。

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学習の質はそう簡単に変わりません。受け手の質を変えるしかないと私は考えます。脳の構造はこの数年ほとんど変化していません。ネアンデルタール原人と比べたら変わりましたが、たったの数年では脳が進化する余地はないでしょう。

「ICT教育」が進み、勉強道具がどんなに進化しようとも受け手となる私たちが吸収できる知識の質に変化はありません。ただしスピードが向上すれば同じ時間でもより多くの知識を吸収できることを意味します。今までは同じ内容を理解するのに3時間かかったものが3分に短縮できるようになりましたので、この点においては「ICT教育」は非常に有用に働いていると私は思っています。

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そう考えますと、今回のイーラーニング研究所のアンケートは不適当と思いたくなりますが、決してそんなことはありません。エジソンが言う失敗のデータなど存在しないように、中立的だと考える方が多数を占めるということは分かりました。イーラーニング研究所は他にも無数のアンケートを取っており、こうしたアンケートの集積により様々なことが分かるというものです。

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